BIST 100 年別リターン:リラ・ドル建て1991–2026

BIST 100 年別リターン:リラ・ドル建て1991–2026

1991年以降のBIST 100の各年リターンをリラ・ドル建てとインフレ調整後で掲載。年末終値、平均・中央値、年率複利、最良・最悪の年、2026年年初来も収録。

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2026-10-23
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BIST 100指数の年間リターン:トルコリラ建て・米ドル建て・インフレ調整後(1991–2026年)

2026年10月23日更新。Borsa Istanbulの終値は2026年10月23日まで反映。2026年の行は毎月更新し、表全体は12月の最終取引日の後に確定する。

結論:1991年から2025年までの35暦年のうち、BIST 100はトルコリラ建てで25年上昇し、年間リターンの平均は+59.1%、中央値は+31.6%だった。年率複利に直すとリラ建てで年+34.8%だが、米ドル建てでは年+2.5%、トルコのインフレ調整後では年+1.1%にとどまる。ドル建てで見ると中央値の年は−4.7%だった。最良の年は1999年(リラ建て+485%、ドル建て+240%)。最悪の年は2008年(リラ建て−51.6%、ドル建て−63.2%)。2026年は10月23日までで、リラ建て−1.3%、ドル建て−14.7%、インフレ調整後−20.6%、指数は11,116.99である。

このページでは、1991年から2025年までの各暦年と2026年年初来のBIST 100の年別リターンを、3つの尺度で一覧にしている。誰もが引用するリラ建てリターン、米ドル建て(ドルベース)のリターン、そしてトルコの消費者物価インフレを差し引いた実質リターンである。後の2つが重要なのは、リラ建てリターンがインフレで水増しされているからだ。1ドルは1990年末に0.002930リラだったが、2025年末には42.8457リラになり、同じ35年間で消費者物価は23,456倍に上昇した。インフレ率40%の年に30%上がっても、実際には損失である。各行には年末終値、年末の為替レート、インフレ率、S&P 500のリターンも載せており、年末終値はすべて少なくとも2つの独立した情報源で照合している。米国の指標だけを見たい場合は、S&P 500の年別リターン一覧を参照してほしい。

このページの更新方法

  • 毎月:2026年の行(終値、リラ建て・ドル建て・実質の年初来リターン、トルコ共和国中央銀行(CBRT)の為替レート、最新のインフレ率、S&P 500との比較)、結論ボックス、チャート、「2026年のここまで」の節を、各月の最終取引日の後に更新する。BIST 100の終値が1日で5%以上上下した場合にも更新する。
  • 毎年1月:Borsa Istanbulの12月最終取引日と12月のインフレ統計の発表を受けて、2026年の行を通年の数値に切り替え、すべての平均、中央値、年率複利、「直近10年」の期間を1年ずつ繰り下げる。
  • 訂正:過去の終値を変更するのは、Borsa Istanbul自身のデータがここで使っている日次データと食い違う場合に限る。これまでに行った照合はすべてメインの表の下に記載している。

BIST 100の過去のリターン早見表

指標1991–20252001–20252006–20252016–20252021–2025
リラ建て
上昇した年25 / 3518 / 2514 / 209 / 105 / 5
平均+59.1%+29.0%+26.6%+39.4%+60.8%
中央値+31.6%+26.4%+25.6%+27.4%+31.6%
年率複利+34.8%+21.1%+18.2%+31.7%+50.1%
最良の年+485% (1999)+197% (2022)+197% (2022)+197% (2022)+197% (2022)
最悪の年−51.6% (2008)−51.6% (2008)−51.6% (2008)−20.9% (2018)+14.6% (2025)
米ドル建て
上昇した年17 / 3513 / 2510 / 205 / 102 / 5
平均+18.9%+12.8%+8.8%+7.1%+14.3%
中央値−4.7%+3.3%−1.2%−1.2%−5.7%
年率複利+2.5%+2.5%−0.6%+0.7%+5.7%
最良の年+240% (1999)+111% (2022)+111% (2022)+111% (2022)+111% (2022)
最悪の年−63.2% (2008)−63.2% (2008)−63.2% (2008)−43.5% (2018)−30.0% (2021)
インフレ調整後(実質)
上昇した年17 / 3513 / 2510 / 205 / 101 / 5
平均+14.5%+7.2%+5.6%+5.7%+6.8%
中央値−7.6%+0.4%−3.6%−3.6%−8.9%
年率複利+1.1%+1.3%−0.1%+1.9%+1.8%
最良の年+247% (1999)+84.6% (2009)+84.6% (2009)+80.5% (2022)+80.5% (2022)
最悪の年−56.1% (2008)−56.1% (2008)−56.1% (2008)−34.2% (2018)−17.7% (2023)
S&P 500(ドル建て)
上昇した年26 / 3518 / 2515 / 208 / 104 / 5
平均+10.5%+8.4%+10.4%+13.9%+14.3%
中央値+13.4%+12.8%+13.5%+17.9%+23.3%
年率複利+9.0%+6.8%+8.9%+12.8%+12.8%
最良の年+34.1% (1995)+29.6% (2013)+29.6% (2013)+28.9% (2019)+26.9% (2021)
最悪の年−38.5% (2008)−38.5% (2008)−38.5% (2008)−19.4% (2022)−19.4% (2022)

3つのブロックはまったく異なる姿を示している。リラ建てでは、BIST 100は1991年以来年+34.8%で複利成長しており、世界で最も好成績の株価指数の1つに見える。しかし同じ指数がドル建てでは年+2.5%、実質では年+1.1%でしかない。リラ建ての上昇分は、ほぼすべてがインフレと通貨安によるものだった。中央値を見るとさらにはっきりする。リラ建ての中央値は+31.6%だが、ドル建てでは−4.7%、インフレ調整後では−7.6%である。平均値は、ごく一部の記録的な年(1993年、1996年、1997年、1999年、2009年、2022年)に押し上げられているからだ。

直近20年(2006–2025年)では差がさらに際立つ。リラ建てで年+18.2%、ドル建てで−0.6%、インフレ調整後で−0.1%である。同じ期間のS&P 500は、配当を除いてドル建てで年+8.9%だった。

BIST 100の年別リターン:1991–2026年の全データ

SimianX AI BIST 100指数の3段チャート:1997年7月から2026年10月までのリラ建て日次終値(対数目盛)と2026年5月の最高値15,133、1999年以降のドル建て指数と2010年11月のドル建て最高値、1991年以降の各暦年のリラ建て・ドル建て・インフレ調整後リターン
BIST 100指数の3段チャート:1997年7月から2026年10月までのリラ建て日次終値(対数目盛)と2026年5月の最高値15,133、1999年以降のドル建て指数と2010年11月のドル建て最高値、1991年以降の各暦年のリラ建て・ドル建て・インフレ調整後リターン

新しい年から順に並べている。リラ建て・ドル建て・実質の各列で下落した年は太字で示す。年末終値は各年の最終取引日の終値で、現在の指数スケールに換算している(1996年と2020年のデノミについては下記「指数のスケール」を参照)。ドル建てリターンは指数を年末の為替レートで換算したもの、実質リターンはリラ建てリターンを12月から12月の消費者物価上昇率で割り引いたものである。S&P 500の列は配当を含まないドル建ての価格リターンで、同じく価格指数であるBIST 100とそのまま比較できる。

年年末終値リターン(リラ建て)1ドルあたりリラリターン(ドル建て)インフレ率(CPI)実質リターンS&P 500(ドル建て)
2026年(10月23日まで)11,116.99−1.3%49.5647−14.7%24.3%−20.6%+11.4%
202511,261.52+14.6%42.8457−5.7%30.9%−12.5%+16.4%
20249,830.56+31.6%35.2803+9.8%44.4%−8.9%+23.3%
20237,470.18+35.6%29.4382−13.9%64.8%−17.7%+24.2%
20225,509.16+197%18.6983+111%64.3%+80.5%−19.4%
20211,857.65+25.8%13.3290−30.0%36.1%−7.6%+26.9%
20201,476.72+29.1%7.4194+3.3%14.6%+12.6%+16.3%
20191,144.25+25.4%5.9400+11.5%11.8%+12.1%+28.9%
2018912.70−20.9%5.2810−43.5%20.3%−34.2%−6.2%
20171,153.33+47.6%3.7719+37.7%11.9%+31.9%+19.4%
2016781.39+8.9%3.5192−9.7%8.5%+0.4%+9.5%
2015717.27−16.3%2.9181−33.3%8.8%−23.1%−0.7%
2014857.21+26.4%2.3269+15.8%8.2%+16.9%+11.4%
2013678.02−13.3%2.1304−27.7%7.4%−19.3%+29.6%
2012782.08+52.6%1.7776+62.1%6.2%+43.7%+13.4%
2011512.67−22.3%1.8889−36.8%10.4%−29.7%−0.003%
2010660.04+24.9%1.5376+20.9%6.4%+17.4%+12.8%
2009528.25+96.6%1.4873+101%6.5%+84.6%+23.5%
2008268.64−51.6%1.5218−63.2%10.1%−56.1%−38.5%
2007555.38+42.0%1.1593+72.1%8.4%+31.0%+3.5%
2006391.17−1.7%1.4056−6.1%9.7%−10.3%+13.6%
2005397.78+59.3%1.3418+58.6%7.7%+47.9%+3.0%
2004249.72+34.1%1.3363+39.8%9.3%+22.6%+9.0%
2003186.25+79.6%1.3933+111%18.4%+51.8%+26.4%
2002103.70−24.8%1.6397−33.6%29.7%−42.0%−23.4%
2001137.83+46.0%1.4466−32.2%68.5%−13.3%−13.0%
200094.37−37.9%0.6718−50.1%39.0%−55.4%−10.1%
1999152.09+485%0.5401+240%68.8%+247%+19.5%
199825.98−24.7%0.3137−50.8%69.7%−55.6%+26.7%
199734.51+254%0.2051+85.3%99.1%+77.6%+31.0%
19969.7589+144%0.1075+35.3%79.8%+35.6%+20.3%
19954.0025+46.8%0.05965−4.7%76.0%−16.6%+34.1%
19942.7257+31.8%0.03873−50.8%120%−40.2%−1.5%
19932.0683+417%0.01447+206%71.1%+202%+7.1%
19920.4004−8.4%0.008564−45.6%66.0%−44.8%+4.5%
19910.4369+34.2%0.005080−22.6%71.1%−21.6%+26.3%
1990年(基準)0.3256—0.002930————

注記:1997年以降の日次終値はYahoo Finance(XU100.IS)とCNBC(.XU100)のもので、両者は1997年から2025年までのすべての年末で一致している(CNBCは2014年を旧スケールの85,721.13で表示し、1993年以前には週末の誤った値が紛れ込んでいるが、いずれもここでは修正済み)。10月23日の終値11,116.99はBorsa Istanbul自身の日次指数ファイルによる。1990–1996年の年末終値はCNBCのもので、WikipediaのBIST 100年次データ表と小数点以下2桁まで一致する。1990年と1996年の終値は、取引所の指数算出方法書に記載された値とも一致する(1997年から2020年まで使われた1986年 = 1のスケールで、1990年12月31日が32.56、1996年12月27日が976)。為替レートは年末時点の1米ドルあたりのリラで、1996年以降はトルコ共和国中央銀行(CBRT)の参考買いレート、それ以前はIMFの期末レートを用いており、当サイトの米ドル為替レート年別一覧と同じ系列である。すべてのレートは現行リラで表示している(2005年以降の1リラ = 旧1,000,000リラ)。インフレ率はTÜİK(トルコ統計局)の消費者物価指数の12月から12月の変化率である。1991–1994年はIMF/OECDの連鎖指数を使っており、1994年はTÜİKの公表値125.5%ではなく120%となる。また2003年は、IMF/OECD系列がその年に基準年を切り替えているため、TÜİKの1994年基準指数(18.4%)を用いた。2026年のインフレ率は2025年12月から2026年9月までの、最新の発表値である。

ドル建てBIST 100:計算方法と現在の水準

ドル建てのBIST 100(トルコ語で dolar bazında BIST 100)を求めるには、指数を同じ日の1ドルのリラ価格で割ればよい。2025年末は11,261.52 ÷ 42.8457 = 262.8、2024年末は9,830.56 ÷ 35.2803 = 278.6だった。2025年のドル建てリターンはこの2つの変化率で−5.7%となり、その間リラ建ての指数は14.6%上昇していた。Borsa Istanbulは公式のドル建て指数(BIST 100 USD)も公表しているが、基準が異なるため、その水準をここでの数字と比較することはできない。

この方法で測ると、BIST 100のドル建て最高値は今も2010年11月4日の終値509.3である(欧州中央銀行の日次レートによる)。そこから77.3%下落し、2021年末のリラ急落の最中、2021年12月20日に115.7まで落ち込んだ。10月23日時点では223.5で、2010年の最高値を56.1%下回っている。リラ建ての指数は同じ日の15.7倍になっているにもかかわらず、である。リラ建てのBIST 100は2026年に最高値を更新したが、ドル建てでは2010年以来一度も更新していない。

ドル建て高値(指数 ÷ USD/TRY)ドル建て安値ドル建て下落率高値を回復した日
509.3 (2010年11月4日)115.7 (2021年12月20日)−77.3%未回復
490.0 (2007年10月31日)124.7 (2008年11月20日)−74.6%2010年10月12日
362.4 (2006年2月27日)192.9 (2006年6月26日)−46.8%2007年7月2日
357.9 (2000年1月18日)46.0 (2001年10月8日)−87.1%2006年2月27日

ドル建ての列からは、リラ建ての上昇がドル建ての損失を覆い隠していたケースがいかに多いかもわかる。1991年から2025年までの35年のうち8年は、指数がリラ建てで上昇しながらドル建てで下落した。直近では2025年(リラ建て+14.6%、ドル建て−5.7%)、2023年(+35.6%と−13.9%)、2021年(+25.8%と−30.0%)がそうだ。全体では35年のうち18年、指数はドル建てで価値を失っている。

BIST 100のインフレ調整後の実質リターン

実質リターンの列が答えるのは、もっと単純な問いだ。BIST 100はトルコのインフレに勝ったのか。1991年から2025年までの35年のうち17年は勝っており、期間全体ではインフレ調整後の年率複利が+1.1%だった。一方で消費者物価は年33.3%上昇している。

直近3年がよい例である。指数は2023年に35.6%、2024年に31.6%、2025年に14.6%上昇したが、インフレ率はそれぞれ64.8%、44.4%、30.9%だったため、実質リターンは−17.7%、−8.9%、−12.5%となった。リラ建ての指数は毎年上昇したのに、実質では3年連続のマイナスである。逆のことが起きたのが2022年だ。インフレ率が64.3%に達するなかでも指数は197%上昇し、実質リターンは+80.5%となった。マイナスの実質金利から逃れようと、預金者が株式に資金を移したためである。

SimianX AI 対数目盛の折れ線グラフ:1990年末にBIST 100へ投資した100の推移(トルコリラ建て、米ドル建て、インフレ調整後のリラ建て)と米ドル建てS&P 500の比較、1990~2026年
対数目盛の折れ線グラフ:1990年末にBIST 100へ投資した100の推移(トルコリラ建て、米ドル建て、インフレ調整後のリラ建て)と米ドル建てS&P 500の比較、1990~2026年

BIST 100の直近10年・5年・20年のリターン

最もよく検索されるのは「BIST 100の10年、5年、1年のリターンはどれくらいか」という問いだ。3つの尺度で答えを示す。

指標直近10年(2016–2025)直近5年(2021–2025)直近20年(2006–2025)
始点 → 終点(終値)717.27 → 11,261.521,476.72 → 11,261.52397.78 → 11,261.52
累積騰落率(リラ建て)+1,470%+663%+2,731%
年率複利(リラ建て)+31.7%+50.1%+18.2%
上昇した年(リラ建て)10年中9年5年中5年20年中14年
年率複利(ドル建て)+0.7%+5.7%−0.6%
上昇した年(ドル建て)10年中5年5年中2年20年中10年
年率複利(実質)+1.9%+1.8%−0.1%
インフレ率(年率複利)29.3%47.4%18.3%
S&P 500 年率複利(ドル建て)+12.8%+12.8%+8.9%

2015年末(717.27)から2025年末(11,261.52)までに、BIST 100はリラ建てで1,470%上昇し、年率では+31.7%、10年のうち9年が上昇だった。ドル建ての10年年率は+0.7%、インフレ調整後は+1.9%で、同じ10年間のS&P 500はドル建てで年+12.8%だった。直近12か月(2025年10月23日から2026年10月23日まで)の騰落率は、リラ建てで+4.8%、ドル建てで−11.3%である。

BIST 100の年代別リターン

期間リラ建て年率複利ドル建て年率複利実質年率複利インフレ率(年率複利)S&P 500(ドル建て)上昇した年(リラ建て)
1991–1999年+98.0%+10.9%+10.3%79.5%+18.0%9年中7年
2000年代+13.3%+2.3%−5.2%19.4%−2.7%10年中6年
2010年代+8.0%−5.9%−1.7%9.9%+11.2%10年中6年
2020–2025年+46.4%+5.3%+3.6%41.4%+13.3%6年中6年
1991–2025年(全期間)+34.8%+2.5%+1.1%33.3%+9.0%35年中25年

1990年代は極端な数字の10年だった。指数はリラ建てで年+98.0%の複利成長を遂げたが、ドル建てではわずか+10.9%だった。リラが数年おきに価値の大半を失ったためである。2010年代は、ドル建て(年−5.9%)でも実質(−1.7%)でもマイナスとなり、同じ期間にS&P 500は年+11.2%で複利成長した。2020年代はこれまでのところ1990年代以来最も強い実質リターンの10年(年+3.6%)だが、そのほぼすべてが2022年によるものである。

BIST 100の最良の年と最悪の年

順位最良(リラ建て)最良(ドル建て)最良(実質)最悪(リラ建て)最悪(ドル建て)最悪(実質)
11999: +485%1999: +240%1999: +247%2008: −51.6%2008: −63.2%2008: −56.1%
21993: +417%1993: +206%1993: +202%2000: −37.9%1998: −50.8%1998: −55.6%
31997: +254%2022: +111%2009: +84.6%2002: −24.8%1994: −50.8%2000: −55.4%
42022: +197%2003: +111%2022: +80.5%1998: −24.7%2000: −50.1%1992: −44.8%
51996: +144%2009: +101%1997: +77.6%2011: −22.3%1992: −45.6%2002: −42.0%

最良の年。リラ建てで最大の上昇を記録したのは1999年(+485%、25.98から152.09へ)で、IMFが支援するディスインフレ計画と、12月のトルコのEU加盟候補国認定が相場を押し上げた。ドル建てでも最良の年だった(+240%)。続くのは1993年(+417%)、1997年(+254%)、2022年(+197%)、1996年(+144%)である。実質では2009年(+84.6%)が3位に入る。その年のインフレ率がわずか6.5%だったためだ。

最悪の年。2008年(−51.6%)は3つの尺度すべてで最悪の年で、ドル建てで−63.2%、インフレ調整後で−56.1%だった。2000年(−37.9%)は11月の銀行危機で幕を閉じ、これが2001年トルコ経済危機につながった。2001年、指数はリラ建てではなお46.0%上昇したが、2月にリラが変動相場制に移行して価値の半分以上を失ったため、ドル建てでは32.2%下落した。1998年(−24.7%)はロシアのデフォルトの年、2018年(−20.9%、ドル建て−43.5%)はトルコの通貨・債務危機の年である。

BIST 100はどのくらいの頻度で下落するのか

1991年から2025年までの35暦年のうち、BIST 100がリラ建てで下落して終えたのは10年で、2年連続で下落したことは一度もない。ドル建てでは35年のうち18年下落し、2000年から2002年にかけて一度だけ3年連続で下落した。リラ建てで最長の連続上昇は現在進行中のもので、2019年から2025年までの7年間、指数は912.70から11,261.52へ上昇した。ただしドル建てでは、この7年のうち上昇したのは4年だけである。

1997年以降のBIST 100の30%以上の暴落一覧

ここでいう暴落とは、最高値の終値から、指数が最高値を更新するまでの間の最安値の終値までの下落を指し、リラ建てで、2つの日次データが一致する取引日だけを用いて測っている。これほどインフレ率が高いと20%の下落は珍しくないため、基準は30%とした。

高値(終値)安値(終値)下落率高値を回復した日高値から回復まで
1,235.56 (2020年1月21日)842.46 (2020年3月23日)−31.8%2020年11月10日9か月
1,208.45 (2018年1月29日)836.75 (2019年5月22日)−30.8%2020年1月14日1年11か月
931.79 (2013年5月22日)611.89 (2014年3月3日)−34.3%2017年4月24日3年11か月
715.43 (2010年11月9日)496.22 (2011年11月24日)−30.6%2012年10月30日1年11か月
580.53 (2007年10月11日)212.28 (2008年11月20日)−63.4%2010年4月2日2年5か月
477.29 (2006年2月27日)319.51 (2006年6月26日)−33.1%2007年4月25日1年1か月
195.77 (2000年1月18日)71.60 (2001年3月29日)−63.4%2004年1月5日3年11か月
45.31 (1998年7月16日)18.52 (1998年10月8日)−59.1%1999年3月26日8か月

突出しているのは3回である。1998年(−59.1%)、2000–2001年(−63.4%、この後指数は2000年1月の最高値を回復するまでに4年近くかかった)、そして2007–2008年(−63.4%)だ。1998年の下落と2020年のCOVID-19による下落(−31.8%)は回復が最も早く、いずれも10か月未満だった。2026年5月11日の最高値15,133.50から2026年10月23日の11,116.99までの現在の下落(−26.5%)は、まだこの一覧に入っていない。

BIST 100とS&P 500の比較

リラ建てならBIST 100はほぼ何にでも勝つが、公正な比較はドル建てでS&P 500と比べることだ。1991年から2025年まで、S&P 500の価格リターンはドル建てで年+9.0%の複利だったのに対し、BIST 100はドル建てで+2.5%だった。BIST 100がドル建てでS&P 500を上回ったのは35年のうち14年だが、下落した年の落ち込みははるかに大きい。2008年にはBIST 100がドル建てで63.2%下落したのに対し、S&P 500の下落は38.5%だった。直近10年では、S&P 500が年12.2ポイント上回った。トルコの投資家にとっては、リラ建てのS&P 500リターンは通常ドル建てのリターンを大きく上回る。S&P 500のリラ建て年別リターンは、当サイトのS&P 500一覧のトルコ語版に掲載している。同じ基準による他の新興国市場との比較は、KOSPIの年別リターンとNifty 50・Sensexの年別リターンを参照。リラ建てで見たほかの資産については、当サイトの金価格の年別推移(1グラムあたりのリラ価格)とビットコインの年別リターン(リラ建て)のトルコ語版を参照してほしい。

2026年のここまで

2026年10月23日時点で、BIST 100は11,116.99で、2025年末の11,261.52から1.3%下落しており、これは年初来の最安値でもある。ドル建てでの下落は14.7%に達する。リラがドルに対して49.5647(CBRT)まで下落し、1ドルあたりのリラが2025年末より15.7%増えたためだ。2025年12月から2026年9月までに消費者物価は24.3%上昇しており、ここまでの実質リターンは−20.6%となる。同じ期間にS&P 500は11.4%上昇した。

年初は好調だった。指数は2026年5月11日に終値ベースの最高値15,133.50をつけ、2025年末を34.4%上回った。2026年5月21日には、控訴裁判所が最大野党・共和人民党(CHP)の2023年党大会を無効とする判断を下したことを受け、指数は6.05%下落して13,163.90となった。Borsa Istanbulの発表を伝えたBigparaの報道によれば、大引け前に市場全体のサーキットブレーカーが発動して取引が停止された。指数は8月末には14,334.10まで戻したが、2026年9月16日に5.54%下落し、9月から10月にかけて下げ続けた。仮に今日で年が終われば、2026年はBIST 100にとって2018年以来初めてのリラ建てでの年間マイナスとなり、ドル建てでは2021年以来最悪の年となる。個別銘柄のリアルタイムAI分析はSimianXで利用でき、SimianXの市場史ページはすべて市場史トピックハブにまとめている。

指数のスケール:昔のBIST 100の値が100倍や10,000倍に見える理由

BIST 100(旧称ISE National-100)は1986年1月に基準値100で始まった。Borsa Istanbulはこれまでに2回、指数から0を2つ取り除いている。1996年12月27日には、それまでのすべての値が100で割られ、1986年の基準値は1になった。2020年7月27日にも同じことが行われ、1986年の基準値は現在0.01で、それ以前のすべての値がさらに100で割られている。このページでは全体を通して現在のスケールを用いている。当時報じられた2014年の終値85,721.13はここでは857.21、2019年の終値114,424.96は1,144.25と表示される。過去の全データが一律に換算されているため、リターンは変わらない。2005年1月のリラ自体のデノミ(新1リラ = 旧1,000,000リラ)も指数には影響しておらず、このページの為替レートはすべて現行リラで表示している。

1991年以前:指数の最初の数年

この指数は、イスタンブール証券取引所が取引を開始した1986年1月に始まった。最初の数年はここでは表にしていない。入手できる唯一の日次データは1988年1月からで、2つの独立した情報源が一致する最初の年末は1990年だからだ。そのため1990年末の終値0.3256(1997年から2020年まで使われた1986年 = 1のスケールでは32.56)を、このページのすべてのリターンの基準としている。

BIST 100のリターンの読み方

  1. まず通貨を確認する。1991年から2025年まで、指数の年率複利はリラ建てで+34.8%、ドル建てで+2.5%、インフレ調整後で+1.1%だった。3つとも正しく、答えている問いが違うだけである。
  2. 平均より中央値。ごく一部の記録的な年が、リラ建ての平均(+59.1%)を中央値(+31.6%)よりはるかに押し上げている。ドル建てでは中央値の年はマイナス(−4.7%)だった。
  3. 起点ですべてが変わる。ドル建ての年率複利は、直近10年で+0.7%、直近20年で−0.6%、全期間で+2.5%である。
  4. これは価格リターンである。BIST 100は配当を含まない。Borsa IstanbulのBIST 100トータルリターン指数(getiri endeksi)は配当を加味しており、インデックスファンドは手数料と税金を差し引く前の段階で、配当利回りの分だけ上乗せのリターンを得られる。
  5. インフレに届かないリラ建ての上昇は損失である。35年のうち8年は、指数がリラ建てで上昇しながら実質では下落した。

よくある質問

BIST 100の年間平均リターンはどれくらいか?

1991年から2025年までの暦年リターンの平均はリラ建てで+59.1%、中央値は+31.6%である。年率複利ではリラ建てで年+34.8%(0.3256から11,261.52へ)、米ドル建てで年+2.5%、インフレ調整後で年+1.1%だった。

ドル建てで見たBIST 100のリターンは?

1991年から2025年までで年+2.5%、直近20年で年−0.6%、直近10年で年+0.7%である。2026年は10月23日までで−14.7%。2010年11月4日につけたドル建て最高値509.3はまだ更新されていない。

ドル建てBIST 100はどう計算するのか?

指数を同じ日の1米ドルのリラ価格で割る。2025年末は11,261.52 ÷ 42.8457 = 262.8である。ある年のドル建てリターンは、この数値の前年末から当年末までの変化率である。

BIST 100の直近10年のリターンは?

2015年末から2025年末までにリラ建てで1,470%上昇した(年+31.7%)が、ドル建てでは年+0.7%、インフレ調整後では年+1.9%にすぎない。直近5年(2021–2025年)はリラ建てで年+50.1%、ドル建てで+5.7%、インフレ調整後で+1.8%である。

BIST 100の最良の年と最悪の年は?

最良は1999年(+485%)で、1993年(+417%)、1997年(+254%)が続く。最悪は2008年(−51.6%)で、2000年(−37.9%)、2002年(−24.8%)が続く。ドル建てでも2008年が最悪(−63.2%)、1999年が最良(+240%)だった。

BIST 100はインフレに勝ってきたのか?

長期ではわずかに勝っている。1991年から2025年までのインフレ調整後の年率複利は+1.1%で、35年のうち17年がインフレを上回った。直近20年ではほぼインフレと同等だった(年−0.1%)。

2026年のBIST 100のリターンは今のところどれくらいか?

2026年10月23日までで、リラ建て−1.3%(2025年末の11,261.52に対して11,116.99)、ドル建て−14.7%、インフレ調整後−20.6%である。終値ベースの最高値は2026年5月11日の15,133.50。

BIST 100の各年末の値は?

781.39(2016年)、1,153.33(2017年)、912.70(2018年)、1,144.25(2019年)、1,476.72(2020年)、1,857.65(2021年)、5,509.16(2022年)、7,470.18(2023年)、9,830.56(2024年)、11,261.52(2025年)で、いずれも現在のスケールである。1990年以降の各年は上の表に掲載している。

算出方法と出典

  • BIST 100の終値は日次終値で、Yahoo Finance(XU100.IS、1997年7月以降)とCNBC(.XU100、1988年以降)から取得し、最新の終値はBorsa Istanbulの日次指数ファイルによる。1997年以前の年末値はWikipediaおよび取引所の指数算出方法書と照合した。リターンは、ある年の最終終値から翌年の最終終値までの価格リターンである。暴落の算出には、1997年以降で2つの日次データの差が0.5%以内に収まる7,316取引日だけを用いた。
  • 為替レートは、1996年以降は各年の最終営業日、2026年は10月23日のトルコ共和国中央銀行の米ドル参考買いレート、1996年より前はIMFの期末レートである。ドル建て最高値とドル建ての暴落には、1999年から始まる欧州中央銀行の日次参照レートを用いた。
  • インフレ率はTÜİK(トルコ統計局)の消費者物価指数の12月から12月の変化率で、2005年以降はCBRTの掲載値、1995–2004年はTÜİKの1994年基準指数、1991–1994年はFREDに掲載されたIMF/OECD指数を使用した。実質リターン =(1 + リラ建てリターン)÷(1 + インフレ率)− 1。
  • S&P 500のリターンはYahoo Finance(^GSPC)の価格リターンで、CNBC(.SPX)と照合しており、当サイトのS&P 500一覧と同じ系列である。
  • データ集計日:2026年10月23日。このページは情報提供のみを目的としており、投資助言ではない。

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