金価格の推移50年超:1971〜2026年の年末価格と騰落率

金価格の推移50年超:1971〜2026年の年末価格と騰落率

1970〜2026年の金価格を年別に一覧。円建て1グラムあたりの年末価格と騰落率に加え、ドル建てLBMA価格、最良・最悪の年、S&P 500との比較も掲載。

2026-10-16
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35ドル固定終了後の金価格 年別推移:年末価格と年間騰落率

2026年10月更新。データは2026年10月15日のLBMA金価格PMまで。2026年の行は、2026年最後のロンドンPM価格が出た時点で確定する。

要点: 金は2025年を1トロイオンス4,367.80ドル(LBMA金価格PM、12月30日)で終え、年間で67.4%上昇した。1979年以来の好成績である。2026年10月15日は4,152.25ドルで、年初来4.9%安、2026年1月29日に付けた最高値5,405.00ドルを23.2%下回る。1970年末(37.38ドル)から2025年末までの年平均(複利)上昇率は9.0%で、55年中36年で上昇した。最良の年は1979年の+126.5%、最悪の年は1981年の−32.6%。

円建てでは: 金1グラムの価格は2026年10月15日時点で21,090円、2025年末は21,943円(いずれもロンドン価格のスポット換算値)。2025年の円建て上昇率は+66.3%で、ドル建ての+67.4%をわずかに下回った。1970年末からの年平均(複利)リターンは円建て7.4%、ドル建て9.0%。円建てで最も良かった年は1979年(+180%)、最も悪かった年は1981年(−27.1%)である。

このページでは、米国がドルと金の交換を停止した1971年以降のすべての暦年について、金価格の推移を年別に掲載する(2026年は年初来)。各年について、米ドル建て1トロイオンスあたりのロンドン年末価格、暦年の騰落率、年間平均価格、同じ年のS&P 500の騰落率を示す。さらに最良・最悪の年のランキング、年代ごとのS&P 500との比較、20%以上の下落局面の一覧、そして同じ金のリターンを15のほかの通貨で見た結果も載せている。年末価格はすべてロンドンの公式指標で、少なくとも2つの独立したデータと照合した。最初の表は円建て・1グラムあたりの年別金価格で、米ドル建ての全データ表はその後に続く。

金価格の推移(円建て・1グラムあたり):1970〜2026年の年別一覧

下の表は、各年末のLBMA金価格PM(米ドル建て)をその年末の円相場で換算した、金1グラムあたりの円建て価格である。1970年の行は騰落率を計算する起点(430円)となる。円建てで見ると、金の長期リターンはドル建てより低い。1970年末から2025年末までの年平均(複利)リターンは円建て7.4%、ドル建て9.0%で、価格は円建てで約51倍、ドル建てで約117倍になった。差を生んだのは長期的な円高で、1ドルあたりの円の額は1970年末の0.44倍まで下がった。2025年は円が対ドルで0.6%上昇したため、円建ての上昇率は+66.3%とドル建て(+67.4%)をやや下回った。年初から2026年10月15日までは円が対ドルで1.1%下落したため、円建ての下落率は−3.9%と、ドル建て(−4.9%)より小さくとどまっている。

年年末の金価格(円/グラム)円建て騰落率ドル建て騰落率
2026年(10月15日まで)21,090円−3.9%−4.9%
202521,943円+66.3%+67.4%
202413,192円+39.9%+25.5%
20239,427円+21.4%+14.6%
20227,765円+16.1%+0.4%
20216,687円+6.7%−4.3%
20206,270円+18.3%+24.6%
20195,301円+16.8%+18.4%
20184,537円−3.1%−0.9%
20174,684円+9.3%+12.7%
20164,285円+4.3%+8.1%
20154,110円−11.2%−12.1%
20144,627円+13.8%+0.1%
20134,066円−11.4%−27.3%
20124,589円+20.0%+8.3%
20113,825円+3.6%+8.9%
20103,690円+13.9%+29.2%
20093,240円+28.2%+25.0%
20082,527円−16.5%+4.3%
20073,027円+25.2%+31.9%
20062,417円+24.3%+23.2%
20051,944円+34.6%+17.8%
20041,444円+0.8%+4.6%
20031,432円+8.4%+19.9%
20021,321円+13.2%+25.6%
20011,167円+15.4%+0.7%
20001,011円+5.9%−5.4%
1999955円−10.2%+0.9%
19981,063円−12.4%−0.8%
19971,213円−11.8%−21.4%
19961,376円+7.5%−4.6%
19951,280円+4.2%+1.0%
19941,228円−13.0%−2.2%
19931,411円+5.8%+17.7%
19921,333円−6.6%−5.7%
19911,428円−14.9%−8.6%
19901,678円−8.7%−3.1%
19891,837円+10.7%−2.8%
19881,660円−13.6%−15.3%
19871,921円−3.9%+24.5%
19861,999円−5.4%+19.0%
19852,112円−15.3%+6.0%
19842,494円−12.6%−19.4%
19832,855円−17.1%−16.3%
19823,445円+22.6%+14.9%
19812,809円−27.1%−32.6%
19803,851円−2.7%+15.2%
19793,960円+180%+127%
19781,412円+10.9%+37.0%
19771,273円+0.4%+22.6%
19761,267円−7.9%−4.1%
19751,376円−23.8%−24.8%
19741,805円+78.4%+66.1%
19731,011円+60.7%+73.0%
1972629円+42.4%+48.8%
1971442円+2.8%+16.7%
1970430円——

単位は純金1グラム(1トロイオンス=31.1035グラム)。計算式は、円建て価格=年末のLBMA金価格PM(ドル/トロイオンス)×同じ日の円相場(円/ドル)÷31.1035。為替レートは、1971年以降がFREDのH.10(ニューヨーク正午レート)、基準年の1970年がIMFの12月末公式レート、2026年10月15日がECB参照レートから算出したクロスレートである。FREDのレートはIMFの12月末公式レートおよびWorld Gold Councilの円建て金価格(同日の円価格)とも照合し、1975〜2025年の各年末で差は最大0.33%だった。IMFとの差が1%を超えたのは55年中2年だけで、最大は2002年の1.28%だった。これらはロンドンの卸売価格をスポット換算した値であり、国内の店頭小売価格ではない。店頭価格には消費税や販売業者の手数料・プレミアムが上乗せされる。

店頭価格との違い。 田中貴金属などの国内店頭価格(1グラム当たり)は消費税10%込みで、売値と買値の差もあります。2026年10月16日の田中貴金属の金の店頭小売価格は1グラム23,667円、店頭買取価格は23,118円(いずれも税込、売買手数料は別)でした(田中貴金属、国税庁)。

金価格の推移:主要指標

指標(米ドル建ての暦年騰落率)1971–20251981–20252001–20252016–2025
年数55452510
上昇した年36 (65%)28 (62%)21 (84%)8 (80%)
平均(算術)+11.8%+6.1%+13.1%+16.7%
中央値+8.1%+4.3%+12.7%+13.6%
年平均成長率(複利)+9.0%+4.6%+11.7%+15.2%
標準偏差26.8ポイント18.0ポイント17.7ポイント19.6ポイント
最良の年1979 (+127%)2025 (+67.4%)2025 (+67.4%)2025 (+67.4%)
最悪の年1981 (−32.6%)1981 (−32.6%)2013 (−27.3%)2021 (−4.3%)

長期の平均値の裏には、性格のまったく異なる2つの局面がある。ドルと金のつながりが断たれた1970年代には、価格は9年で37.38ドルから512.00ドルに上昇した。続く20年間は金がおおむね下落し、1980年末から2000年末までの20年のうち13年で値下がりした。2001年以降は再び流れが反転し、25年中21年で上昇、年平均(複利)リターンは11.7%となっている。中央値(+8.1%)が平均(+11.8%)を下回るのは、1970年代と2025年の少数の大幅高が平均を押し上げているためである。

年別の金価格:1971〜2026年の全データ表

年年末価格(ドル/トロイオンス)金の騰落率年間平均価格(ドル/トロイオンス)S&P 500(価格リターン)
2026年(10月15日まで)$4,152.25−4.9%$4,522.73+13.1%
2025$4,367.80+67.4%$3,431.54+16.4%
2024$2,609.10+25.5%$2,386.20+23.3%
2023$2,078.40+14.6%$1,940.54+24.2%
2022$1,813.75+0.4%$1,800.09−19.4%
2021$1,805.85−4.3%$1,798.61+26.9%
2020$1,887.60+24.6%$1,769.59+16.3%
2019$1,514.75+18.4%$1,392.60+28.9%
2018$1,279.00−0.9%$1,268.49−6.2%
2017$1,291.00+12.7%$1,257.15+19.4%
2016$1,145.90+8.1%$1,250.80+9.5%
2015$1,060.00−12.1%$1,160.06−0.7%
2014$1,206.00+0.1%$1,266.40+11.4%
2013$1,204.50−27.3%$1,411.23+29.6%
2012$1,657.50+8.3%$1,668.98+13.4%
2011$1,531.00+8.9%$1,571.52−0.0%
2010$1,405.50+29.2%$1,224.52+12.8%
2009$1,087.50+25.0%$972.35+23.5%
2008$869.75+4.3%$871.96−38.5%
2007$833.75+31.9%$695.39+3.5%
2006$632.00+23.2%$603.77+13.6%
2005$513.00+17.8%$444.45+3.0%
2004$435.60+4.6%$409.17+9.0%
2003$416.25+19.9%$363.32+26.4%
2002$347.20+25.6%$309.68−23.4%
2001$276.50+0.7%$271.04−13.0%
2000$274.45−5.4%$279.10−10.1%
1999$290.25+0.9%$278.57+19.5%
1998$287.80−0.8%$294.09+26.7%
1997$290.20−21.4%$331.29+31.0%
1996$369.25−4.6%$387.87+20.3%
1995$387.00+1.0%$384.05+34.1%
1994$383.25−2.2%$384.15−1.5%
1993$391.75+17.7%$359.82+7.1%
1992$332.90−5.7%$343.95+4.5%
1991$353.15−8.6%$362.26+26.3%
1990$386.20−3.1%$383.56−6.6%
1989$398.60−2.8%$380.82+27.3%
1988$410.25−15.3%$436.86+12.4%
1987$484.10+24.5%$446.22+2.0%
1986$388.75+19.0%$367.85+14.6%
1985$326.80+6.0%$317.30+26.3%
1984$308.30−19.4%$360.78+1.4%
1983$382.40−16.3%$423.66+17.3%
1982$456.90+14.9%$375.30+14.8%
1981$397.50−32.6%$459.26−9.7%
1980$589.75+15.2%$614.50+25.8%
1979$512.00+127%$304.68+12.3%
1978$226.00+37.0%$193.44+1.1%
1977$164.95+22.6%$147.79−11.5%
1976$134.50−4.1%$124.77+19.1%
1975$140.25−24.8%$160.88+31.5%
1974$186.50+66.1%$158.85−29.7%
1973$112.25+73.0%$97.32−17.4%
1972$64.90+48.8%$58.23+15.6%
1971$43.63+16.7%$40.82+10.8%
1970$37.38—$35.95—

注:年末価格は、その暦年最後のLBMA金価格PM(ロンドン時間午後3時に決定)である。12月31日は通常午後のオークションが行われないため、最後の価格は12月28日、29日、30日付になることが多い(2025年は12月30日)。2015年3月20日より前の指標はロンドン金フィキシングで、その後LBMA金価格に置き換えられた。平均価格はその年のすべてのPM価格の平均値。1970年の行は1971年の騰落率を計算する起点である。下落した年は太字で示した。S&P 500の列は、当サイトのS&P 500 年別リターン一覧に掲載している指数の価格リターンである。

1971年以前:35ドルの時代

この表が始まるまでの約40年間、金には現代的な意味での市場価格がなかった。1934年金準備法は公定価格を1オンス20.67ドルから35ドルに引き上げ、ブレトンウッズ体制の下で米国は、外国政府が保有するドルをこのレートで金と交換することを約束した。ロンドン市場の価格を35ドル近辺に保つため、1960年代には8か国の中央銀行がロンドン金プールに金を拠出した。このプールは1968年3月に崩壊し、その後は二重価格制となった。中央銀行同士は35ドルで取引を続ける一方、ロンドンの民間市場の価格は自由に変動することが認められた。1970年末の時点で自由市場価格がすでに37.38ドルだったのはそのためである。

1971年8月15日、ニクソン大統領は金の交換窓口を閉鎖し、ドルと金の兌換を停止した。1971年12月のスミソニアン協定で公定価格は38ドルに、1973年2月の2度目のドル切り下げで約42ドルに改定されたが、そのころには市場価格がすでにどちらも大きく上回っていた。1933年から金の個人保有を制限されていた米国民は、1974年末から再び金を保有できるようになった。つまり1971年は、公定価格の裏付けなしに需給だけで金価格が決まった最初の年であり、1970年はリターンを測る自然な起点となる。

金の最良の年・最悪の年

順位最良の年騰落率最悪の年騰落率
11979+127%1981−32.6%
21973+73.0%2013−27.3%
32025+67.4%1975−24.8%
41974+66.1%1997−21.4%
51972+48.8%1984−19.4%
61978+37.0%1983−16.3%
72007+31.9%1988−15.3%
82010+29.2%2015−12.1%
92002+25.6%1991−8.6%
102024+25.5%1992−5.7%

上位10年のうち5年は1970年代に集中している。インフレとドル・金の連動の終わりが、価格を13倍超に押し上げた時期である。単年で最も良かったのは1979年の+126.5%で、価格は2倍以上の512.00ドルとなり、1980年1月21日にはロンドンPM価格が850.00ドルに達した。2025年は+67.4%で3位。この年、金はPM価格で53回最高値を更新し、12月23日に4,449.40ドルでピークを付けた。下位10年のうち7年は、1980年のピーク後の長期下落期にあたる1981〜1997年に入っている。最も大きく下げたのは、米国の高金利で利息を生まない金の魅力が薄れた1981年(−32.6%)と、2013年(−27.3%)である。

金価格が年間で下落する頻度は?

1971〜2025年の55年のうち、金が下落したのは19年で、約3年に1回の割合である。上昇した年は全体の65%で、1928年以降のS&P 500の67%に近い。下落の年は固まって起きる傾向がある。最長の連続下落は1988〜1992年の5年間で、1996年、1997年、1998年にも3年連続で下落した。最長の連続上昇は2001〜2012年の12年連続で、この間に価格は276.50ドルから1,657.50ドルに上昇した。現在の連続上昇は2022〜2025年の4年で、2026年はここまでマイナスとなっている。

金の下落年の多くは小幅だった。19年のうち−10%を超える下落は8年(1975年、1981年、1983年、1984年、1988年、1997年、2013年、2015年)だけで、−33%を超えた年は一度もない。一方、S&P 500には−47%(1931年)や−38.5%(2008年)という年がある。

1971年以降の20%以上の下落局面一覧

高値(LBMA PM)安値下落率高値を回復した日高値から回復までの期間
1973年7月6日:$127.001973年11月14日:$90.00−29.1%1974年1月17日6か月
1974年4月3日:$179.501974年7月4日:$129.00−28.1%1974年11月8日7か月
1974年12月30日:$195.251976年8月25日:$103.50−47.0%1978年7月28日3.6年
1978年10月30日:$242.751978年11月30日:$193.40−20.3%1979年2月5日4か月
1980年1月21日:$850.001999年7月20日:$252.80−70.3%2008年1月3日28.0年
2008年3月17日:$1,011.252008年10月24日:$712.50−29.5%2009年9月16日18か月
2011年9月5日:$1,895.002015年12月17日:$1,049.40−44.6%2020年7月24日8.8年
2020年8月6日:$2,067.152022年11月3日:$1,628.75−21.2%2023年12月27日3.3年
2026年1月29日:$5,405.002026年7月16日:$3,993.55−26.1%未回復—

暦年の騰落率だけを見ると、相場の循環の中で金がどこまで下がりうるかを過小評価してしまう。日々のロンドンPM価格で測ると、1971年以降、最高値から20%以上下落した局面は9回ある。最も深かったのは1980年1月21日の850.00ドルから1999年7月20日の252.80ドルまでの70.3%の下落で、1980年の価格を回復したのは28年後の2008年1月3日だった。2011年の高値1,895.00ドルの回復には9年近くかかった。直近の下落は2026年1月29日の最高値5,405.00ドルから始まり、2026年7月16日には3,993.55ドル(−26.1%)まで下げた。10月15日時点でも価格は最高値を23.2%下回っている。この下落の背景は金 2026年下期見通しで解説している。

金とS&P 500の年代別比較

SimianX AI 2段構成のチャート:1970年から2026年10月までのロンドンPM金価格(対数目盛、2026年1月に5,405ドルでピーク)と、1971年以降の各年の米ドル建て金騰落率
2段構成のチャート:1970年から2026年10月までのロンドンPM金価格(対数目盛、2026年1月に5,405ドルでピーク)と、1971年以降の各年の米ドル建て金騰落率
期間金(年率・複利)S&P 500(年率・複利、価格)金(累積)S&P 500(累積)金が上昇した年金がS&P 500を上回った年
1971–1979年+33.7%+1.8%+1,270%+17.1%9年中7年9年中7年
1980年代−2.5%+12.6%−22.1%+227%10年中5年10年中3年
1990年代−3.1%+15.3%−27.2%+316%10年中3年10年中2年
2000年代+14.1%−2.7%+275%−24.1%10年中9年10年中8年
2010年代+3.4%+11.2%+39.3%+190%10年中7年10年中3年
2020–2025年+19.3%+13.3%+188%+112%6年中5年6年中4年
1971–2025年(全期間)+9.0%+8.1%+11,585%+7,329%55年中36年55年中27年

1971〜2025年の全期間では、金がS&P 500の価格リターンをわずかに上回った(年率9.0%対8.1%)。1970年末に金に投じた100ドルは2025年末に約11,685ドルになり、株価指数(配当を除く)では約7,429ドルだった。ただし、両者が同時に好調だったことはほとんどない。金は1970年代に大差で勝ち、株式の弱気相場が2度あった2000年代にも勝った。株式は、金が下落するか伸び悩んだ1980年代、1990年代、2010年代に勝った。金が指数を上回ったのは55年中27年で、S&P 500が下落した14年のうち8年(1973年、1974年、1977年、2001年、2002年、2008年、2011年、2022年)で金は上昇した。指数が38.5%下落した2008年、金は4.3%上昇している。

配当を含めると構図は変わる。配当を再投資したS&P 500のトータルリターンを2つのデータ提供元が公表しているのは、1989年以降に限られる。1989〜2025年の年率は、金が6.6%、S&P 500の価格リターンが9.0%、トータルリターンが11.3%だった。金は利息も配当も生まないため、配当まで含めれば長期では株式が上回ることが多く、金の存在意義は株式が不振の年にどう動くかにある。景気後退ごとの金の値動きは金の安全資産スコアカードに、FRBの各利下げ局面での動きは利下げサイクルの検証にまとめている。

15のほかの通貨で見た金のリターン

通貨期間その通貨建ての金(年率・複利)米ドル建ての金(年率・複利)その通貨建ての2025年騰落率
米ドル1971–2025+9.0%+9.0%+67.4%
トルコ・リラ1971–2025+42.9%+9.0%+104%
ロシア・ルーブル1993–2025+26.7%+8.1%+28.8%
インドネシア・ルピア1971–2025+16.8%+9.0%+73.8%
ブラジル・レアル1995–2025+14.9%+8.2%+48.8%
インド・ルピー1971–2025+14.1%+9.0%+75.8%
フィリピン・ペソ1971–2025+13.5%+9.0%+69.7%
韓国ウォン1971–2025+12.1%+9.0%+63.7%
ベトナム・ドン1990–2025+11.7%+6.9%+72.6%
中国人民元1971–2025+11.1%+9.0%+60.5%
ユーロ(1998年まではペセタ)1971–2025+10.5%+9.0%+47.8%
タイ・バーツ1971–2025+9.8%+9.0%+53.5%
ユーロ(1998年まではフランスフラン)1971–2025+9.0%+9.0%+47.8%
新台湾ドル1971–2025+8.6%+9.0%+60.8%
ユーロ(1998年まではドイツマルク)1971–2025+7.5%+9.0%+47.8%
日本円1971–2025+7.4%+9.0%+66.3%

ドル建てのリターンは、金を測るものさしの1つにすぎない。ドルに対して価値を失った通貨で投資する人にとって、金は自国通貨建てではるかに良い成績を残した。1971〜2025年の年平均(複利)リターンは、トルコ・リラ建てで42.9%、インドネシア・ルピア建てで16.8%、インド・ルピー建てで14.1%と、ドル建ての9.0%を上回る。ドルに対して上昇した通貨では結果は弱く、日本円建ての金は年率7.4%、ドイツマルクを通じて測ったユーロ建てでは7.5%だった。2025年、金はトルコ・リラ建てで104%上昇したが、ユーロ建てでは47.8%にとどまった。この年はユーロがドルに対して上昇したためである。各通貨建ての数字は、ロンドンのドル建て価格を各年末の市場為替レートで換算したものだ。円建て(1グラムあたり)の年別一覧は、このページ冒頭の表に掲載している。これらはスポット換算値であり、税金や輸入関税、販売業者のプレミアムを含む国内の店頭価格ではない。

2026年のここまでの動き

2026年10月15日時点のLBMA金価格PMは4,152.25ドルで、2025年末の4,367.80ドルから4.9%下落している。年明けは急騰で始まり、金は1月だけで12回最高値を更新し、最後は1月29日の5,405.00ドルだった。その後7月16日には3,993.55ドルまで下がり、最高値からの下落率は26.1%と、2011〜2015年の弱気相場以来の大きさとなった。2026年のここまでの平均PM価格は4,522.73ドルで、依然としてどの年よりも高い。同じ期間にS&P 500は13.1%上昇した。2025年に67.4%上昇した後だけに、翌年が横ばいやマイナスになっても珍しくはない。45%を超える上昇を記録したほかの年(1972年、1973年、1974年、1979年)の翌年は、上昇が3回、下落が1回(1975年、−24.8%)だった。

金の過去リターンを読むときの注意点

  • 年末価格は指標と日付によって変わる。 ロンドンPM価格、ニューヨーク終値時点のスポット価格、COMEX先物の清算値は、同じ日でも1%以上異なることがある。当サイトのビットコイン 年別リターンのページでは12月31日のスポット終値で金と比較しており、2025年は+64.5%となる。LBMA PMの指標では+67.4%で、これは2025年最後のオークションが12月31日の下落前、12月30日に行われたためである。
  • 名目値であり、インフレ調整はしていない。 数字はすべて当時のドル建てである。米国の消費者物価は1970年12月から2025年12月までに約8倍になった(CPI-U、FRED CPIAUCNS)ため、金の年率9.0%のリターンのかなりの部分はインフレによるものだ。最新の物価データは米CPIのページを参照。
  • 収益もコストも含まない。 金は配当も利息も生まない。SPDR Gold Trust(GLD)などの金ETFの保有者は年間の運用報酬を、地金やコインの購入者は販売業者のプレミアムと保管費用を負担する。
  • 買い始めの時期が重要。 1980年1月の高値850ドルで買った投資家は元本を取り戻すまで28年待ったが、2000年末に買った投資家は2025年末までに資金を約16倍に増やした。

よくある質問

各年の金価格はいくらだったか?

各年代の区切りの年末のロンドンPM価格は、1970年37.38ドル、1980年589.75ドル、1990年386.20ドル、2000年274.45ドル、2010年1,405.50ドル、2020年1,887.60ドル。2025年末は4,367.80ドル、2026年10月15日は4,152.25ドルだった。すべての年は上の表に掲載している。

金が最も上がった年はいつか?

1979年で、価格は126.5%上昇して512.00ドルになった。2位は1973年(+73.0%)、3位は2025年(+67.4%)。最悪の年は1981年(−32.6%)で、2013年(−27.3%)が続く。

金の平均年間リターンは?

1970年末から2025年末まで、米ドル建ての金の年平均(複利)リターンは9.0%。55年分の年間リターンの算術平均は11.8%、中央値は8.1%である。2001年以降の複利リターンは年11.7%となっている。

金はS&P 500に勝ったか?

価格だけで見れば僅差で勝っている。1971〜2025年の年率は9.0%対8.1%。2つの独立したデータで測れる1989年以降について配当を含めると、S&P 500は年率11.3%、金は6.6%だった。金が指数を上回ったのは55年中27年で、指数が下落した14年のうち8年で金は上昇した。

金の史上最高値は?

LBMA金価格PMの最高値は、2026年1月29日の1オンス5,405.00ドル。年末価格の最高は2025年末の4,367.80ドルである。

2025年に金はどれだけ上がったか?

67.4%で、2,609.10ドルから4,367.80ドルに上昇し、年間で53回PM価格の最高値を更新した。暦年としては1979年以来の好成績で、4年連続の上昇だった。

このページの価格は店頭で買うときの価格か?

違う。純度99.5%以上の大型バーで取引される金1トロイオンス(31.1035グラム)のロンドン卸売指標である。コイン、小型バー、宝飾品はプレミアムを上乗せして販売され、多くの国では税金や輸入関税も加わる。国内の一般的な上乗せ幅は、冒頭の円建て表の注記で説明している。

このページはいつ更新されるか?

毎年最後のロンドンPM価格が出た後に更新し、2026年の行を1年分の確定値にする。年の途中でも、2026年の年初来の数字を随時更新する。

算出方法とデータソース

  • 金価格は、米ドル建て1トロイオンスあたりのLBMA金価格PM(2015年3月20日より前はロンドン金フィキシング)で、ICE Benchmark Administrationが運営し、LBMAが公表している。日次の価格履歴はLBMA自身の価格ファイル(2026年9月28日のアーカイブ)から取得し、2026年9月25日より後の価格は同じ指標を再掲載しているWorld Gold Councilから取得した。
  • 照合。 1970〜2020年の年末価格はすべて、セントルイス連邦準備銀行がかつて公表していたロンドンPM系列(FRED、GOLDPMGBD228NLBM。2022年に公表終了、2021年3月のアーカイブ)と一致する。World Gold Councilの日次系列とは、1975〜2025年のすべての年末で年間リターンの差が0.3ポイント以内に収まる(1970〜1974年のデータは月平均のため、その期間には使っていない。相違は1984年の1件で、309.00ドルに対しLBMAは308.30ドル)。2000年以降は、年末のスポット価格(CNBC、XAU=)とCOMEX先物(Yahoo Finance、GC=F)による年間リターンが指標との差3ポイント以内で、差は終値の日付の違いから生じている。
  • リターンは、ある年末PM価格から次の年末PM価格までの暦年の変化率。2026年の数字は2026年10月15日まで。平均は算術平均、複利成長率は幾何平均、標準偏差は年間リターンの母標準偏差である。下落率は日次PM価格で、最高値からその最高値を回復するまでの最安値までを測った。
  • S&P 500の数字は、当サイトのS&P 500 年別リターン一覧の価格リターンとトータルリターン(Yahoo Financeの^GSPCと^SP500TR、CNBCで照合)。
  • ほかの通貨は、年末PM価格を同じ日の為替レート(日次系列がない場合は12月末の公式レート)で換算した。FRED H.10、IMFの期末公式レート、ECB参照レート、トルコ・ロシア・ブラジル・フィリピン・台湾の各中央銀行のデータを使い、第2のソースがある年はすべて照合している。1999年より前のユーロの数字は、ドイツマルク、フランスフラン、スペインペセタを固定換算レートで換算した。
  • 歴史的背景:Federal Reserve Historyの解説記事(金準備法、ロンドン金プール、兌換停止、スミソニアン協定)。
  • データ集計日:2026年10月16日。このページは情報提供のみを目的としており、投資助言ではない。

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参考リンク

このページを引用

SimianX. (2026年10月16日). 金価格の推移50年超:1971〜2026年の年末価格と騰落率. https://www.simianx.ai/ja/stories/gold-price-by-year-every-year-1971-2026-table より取得

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